格闘技も武道であってほしい

 先日、小さめのボクシングの試合を観に行ってきた。
 広ーい体育館を6つぐらいに区切ってそれぞれのスペースでやる空手と違って、中央に設置されたリングでみんなに注目されながらやるんですね……めっちゃ怖い……。

 試合の雰囲気は大体こんな感じ。

○小学生→子どもの殴り合いの喧嘩
○中学生→ちょっと綺麗な喧嘩
○高校・大学生→殺し合い時々ボクシング
○女子→女同士の殴り合いの喧嘩
○オヤジ→ボクシング時々殺し合い

 女子の試合は少なかったけど、その中でダントツに上手い子がいて、相手が完全に怖気付いて一瞬で勝負が決まった。相手が明らかに初心者のおばちゃんだったとはいえ、すごかった。
 リングに上がった時に手を挙げながら笑顔でリングを歩き(走り?)回るというパフォーマンスをさらっとやってのける……こういう子は自分の実力に自信があって、実際強いのだろうと思う。
 丁寧にお辞儀をしている対戦相手は完全空気扱いで、とにかく「みんな私を見て」な態度だったのでめっちゃ腹立ったけどね!
 ボクシングなのでそういう人がいた方が面白いのかもしれないけど、相手をないがしろにするのは頂けない。今の自分では実力も体重もダメダメだけど、張り倒したい気持ちでいっぱいだわ(^ω^#)

 ちょっと驚いたのは、多くの人がリングに上がった時・降りる時に各方面にお辞儀をしていたこと。テレビの試合で見覚えはあるけど、礼儀正しい人が自分の意志だけでやっているものだと思っていたので、ちゃんとマナーとしてあるんだ、いいなぁと思った。
 私のいるジムも、会長が剣道をやっておられたためか、正面の書道の飾りに向かって練習開始・終了の挨拶をするという実に武道臭い決まりがある。小・中学生は恥ずかしがってやらない子が多いし、大人でも正面に向かって言う人はあまりいないけど。
 空手では正面に土下座(笑)するので、私はそれ自体に抵抗はないけど、一人で声を張り上げるのがちょっとやりづらい。でもそれを言うとみんな元気に返事をしてくれるし、自分も返したくなる。それぞれが別々に行う練習の中で、挨拶がほぼ唯一の会話と言ってもいいので、大切にしていきたい。

 挨拶と言えば、主に試合開始時と終了時にお互いのグローブをこつんと合わせるのがすごく好き。見たところ負けた方がそのままコーナーに行ってしまって、勝った方がやりに行くことが多かったけど、いい試合だった時は自分達でもそうだとわかるようで、ちゃんとリングの中央でやったり抱き合ったりしてお互いを称えていた。空手は基本的に決められた線まで下がって礼をするだけなので、ああいう微笑ましい光景を見たことがなかった。

 私もいつかやりたいなぁ、こつん(´ω`*)
 夫とのスパーもどきの時に片手で軽くやっていたけど、なんか可愛いというかほわ~っとなる。
 ……戦闘の挨拶のはずなのだけど、最近グローブがもふもふのペットみたいに見えるので仕方ない。
 打たれてもいないのに頭がどうかしている模様。

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